不動産講座

不動産原稿

坪単価

建築の単価ですね。1坪あたりの価格の目安です。しかしこの価格が高いだの安いだのと比べてはいけません。それだけであそこの会社は高いだの安いだのと判断してはいけないのです。一般消費者はほとんどこの価格を鵜呑みにして購入などを判断しています。しかしプロはこの価格なんて参考程度しか考えていません。建築条件付き売り地では坪単価55万円、ハウスメーカーは坪単価35万円「だから条件付き売り地の建築は高い!」とはなりません。

①比べる基準が違う
ハウスメーカと建売(売建・建築条件付売り地の建物)では価値判断が全然違います。メーカーでは坪単価21万円なんて商品もあります。だからと言って不動産屋はそこのメーカーに発注しません。何が含まれていて何が別なのかを判断するからです。また坪単価とはいっても1坪あたりの面積だって違うのです。

②メーカーの建築は別途工事だらけ
外部給排水・建築確認申請費用から仮設トイレや敷地測量・地盤調査まですべて別途。窓一つ、クローゼットや建具まですべて追加となります。その点土地がらみの建築にはそれらが含まれている場合が多くその分坪単価として上乗せされているのです。

③企画住宅
価格の安いメーカーはほとんどが企画住宅です。基本的に総2階の単純なプランが多く基本プランでは収納などが極端に少なくなっています。追加工事で利益を取ろうとしているので(一度本体を契約すれば高くても注文しなければなりませんね。)また面積だって120㎡とか165㎡とかの大型住宅が多くフリープランには対応できないのです。

④仕様が違う
設備は一般消費者にもわかりやすくなっていますよね。設備を豪華にして見映えをよくしています。消費者に説明する時には当然良い事しか言いません。しかし躯体や細部には安っぽい材料なんかも使っています。他のメーカーとの競合でもその部分をよく判断して価格基準を考えるべきなのです。

⑤建売は金利も含まれている
業者は事業資金に充てる金利も坪単価に含まれていると考えてください。しかしハウスメーカーだって中間金等々を支払えばお客様は銀行に金利を払っているので一緒です。それが坪単価に含まれているのか別途なのかの違いです。

⑥建売は利益が大きい
土地を購入してのリスクを抱えながら商売しています。経費だってかけています。ハイリスク、ハイリターンの世界なのでハウスメーカーと比べれば利益を多くとっています。

よって価格だけを見てどこが高いだの安いだのって言ってはいけないし、判断基準としては危険なのです。設備・仕様・構造・躯体などのバランスを考えてマイホーム購入の判断材料としてください。

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